公共性とは、公共の持つ性質のこと。論者によって様々な分類がされている。
official(公務員が行う活動が帯びるべき性質) [編集]
国家や地方自治体が法や政策などに基づいておこなう活動。
対比されるもの:私人の営利活動。
common(参加者、構成員が共有する利害が帯びる性質) [編集]
例:公益・公共の秩序・公共心・世間(せけん)。
対比されるもの:私有権・私利私欲・私心。
open(公共的なものが担保しなくてはいけない性質) [編集]
誰もがアクセスすることを拒まれない空間や情報。
例:情報公開・公園等の公的空間。
対比されるもの:秘密やプライヴァシー・私的空間。
この考え方は、山脇直司『公共哲学とは何か』(ちくま新書)での公共性の3つの意味(①一般の人々にかかわる② 公開の③政府や国の)とも共通する。
- 日本ではあまり議論されないunofficial(民間レベルの公共的なもの)という概念も存在し、町内会・自治会・NPO・慈善団体・ボランティアサークルなどがその例に当たるが、上記の分類に従えばほぼcommonに該当すると考えられる。
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